こんにちは、スイートロードのクボタです。

昨日掲載されました【SEIKO 44GS CAP GOLD】。
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◎亀戸工場初のグランドセイコー【Ref.4420-9990/44GS】
稀少 CAP GOLDケース/SEIKO純正尾錠付き


1968年の2ヶ月間だけ製造されていたモデルと言われ、
稀少品として名高いのですが、何とも謎の多いモデルです。

というのも、型番が44KSクロノメーターと同じ4420-9990なんです。
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44GSは、1966年頃から亀戸工場で製造された初のグランドセイコー
なのですが、同時に【セイコースタイル】と呼ばれ、現在も脈々と
受け継がれるセイコー独自のデザインを確立したモデルでもありました。
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◎グランドセイコー/44GS/4420-9000
オリジナルダイヤル/GSメダリオン/純正ブレス


恐らく、これまでの海外ブランドに追いつこうとしていたセイコーが、
『GS規格』というクロノメーター規格よりも厳しい独自の精度規格を設け、
グランドセイコーを製造していた事で、『海外ブランドを、遂に追い越した!』
という自負があったからこその【セイコースタイル】の確立だったと思います。

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◎新旧グランドセイコースペシャル規格(GSS規格)およびグランドセイコー規格(GS規格)

44GSの製造期間が2年間程だった事から、
キャップゴールドモデルは最後期に製造されていたと思われますが、

なぜ、キャップゴールドモデルはケースデザインが違うのか?
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これは個人的見解ですが、

1)元々、44GSというモデルを製造し始めた時には、その後に製造される45GSを
 製造する予定が立っていて、生産個数は製造開始当初からある程度決まっていた。
2)その為、キャップゴールドモデルを製造する話が持ち上がった際に
 ケースが残っていなかった。
3)そこで、同型ムーブを搭載していて、ケースが流用出来る
 「44KSクロノメーター」のケースに白羽の矢が立った。

こんな感じでは無いかと、推測しています。

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◎キングセイコー・クロノメーター初期型【44KS/49999】
オリジナルADダイヤル/ライオンメダリオン/純正SEIKO尾錠


この推測であれば、ステンレスケースの44GSが2年もの製造期間があったにも
関わらず、個体数が少ない事も説明が付き、始めから造る予定では無かった
キャップゴールドモデルが更に少ない事も頷けます。

何にせよ、推測の域を出ない44GSの製作背景…。
稀少且つミステリアスなトコロが、国産好きのみならず、
アンティークウォッチ好きの心をくすぐりますね。

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◎亀戸工場初のグランドセイコー【Ref.4420-9990/44GS】
稀少 CAP GOLDケース/SEIKO純正尾錠付き


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