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こんばんは。
店長の平野です。
前回に引き続き、本日もアラビア数字の時計を紹介していきたいと思います。

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◎MOVADO/モバード 1950年代 自動巻き ¥98,000(税込)

『MOVADO』と聞いてピンとこない方もいるかと思いますが、
1930年代〜1960年代ころ、
マニュファクチュールとして最も多くの機種を作っていたメーカーなんです。
(※マニファクチュールとは自社一貫製造する時計メーカーのこと。)
外装は自分たちで製造できるが、ムーブメントを作る技術はない(またはその逆)というメーカーがほとんどで、
自社一貫で製造できることは時計業界においてかなりのステータスだったわけです。
ちなみに1930年頃から数年間、モバード社が開発した「アクヴァティック」と呼ばれるケースは
「カルティエ」に供給されていました。
このことからも、いかにMOVADO社の技術が高かったはお分かりになるでしょう。

それではさっそく見ていきましょう。
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12・6・9のアラビア数字とクサビインデックスのコンビネーションです。
インデックスはプリントではなく立体的なアプライドインデックスになっています。
手間がかかってますね。

文字盤は黄色(シャンパン)に見えますが、
これはもともとシルバーの文字盤なんです。
経年による褪色でこのように変化したわけです。
新品では再現できない雰囲気ですよね。

そしてこの時計の一番の特徴と言えるでしょう、日付の早送り機構。
当時主流だった早送り機構は日付が切り替わったところから4時間戻して
早送りするタイプのものでした。
が、しかし、この時計は
9時位置のプッシュボタンを押して早送りをするという機構となっています。
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シンプルな三針時計ではあまり見られないですね。
珍品です。


はい、お次はこちら。

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◎Mido/ミドー MULTIFORT EXTRA/マルチフォート・エクストラ 自動巻き 1950年代 ¥98,000(税込)

2015年に日本に再上陸したミドー。
1930年頃に一度は日本で展開していたらしいです。が、当然誰も知りません。
これまた時計に詳しくない人からすると無名のメーカーと思われがちですが、
1918年創業の老舗メーカーなんです。
アンティーク好きなら誰でも知っているのが、
この「マルチフォート 」と呼ばれるモデル。
クッキーにチョコが乗ってるお菓子ではないですよ。
・・・そりゃ、アルフォートや!

ということで見てみましょう。
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先ほど紹介したモバード同様、アラビアインデックスにクサビインデックスという組み合わせ。
全アラビアほど全面に数字が羅列されていないので、
スッキリした印象でありながら視認性が高い。

上品なグレーダイヤルも粋ですね。
そして何より、この文字盤をずっと見ていると
「笑顔マーク」に見えてくるんですよ。
BallTM

この「SUPER-AUTOMATIC」が口に見えませんか?
なんだかポジティブな気持ちになれるそんな時計です。

いかがでしたか?
全アラビア、飛びアラビア、12・6・9アラビアなど
数字の大きさ、配置、作りによって時計の印象って大きく変わるんです。
それもメーカーやモデルによっても様々。
だからこそ自分の好みを見つける楽しさがあるんですよね。
自分の好みがわからないって人もいっぱいいると思います。
そういう人はとりあえず直感で好きになったものを選ぶといいですよ。
そうすると、だんだん自分の好きなものに偏りがあることに気づきますから。

以上。
今日はここまで。

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