カテゴリ:特集 > グランドセイコー特集

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こんばんは、タドコロです。

近年「メイド・イン・ジャパン」「ジャパンクォリティ」など
『日本製』を賞賛するような言葉を頻繁に耳にするようになりました。

元々日本の産業は世界でも定評があったと思いますが、
日本独自の文化やモノ造りが、さらに世界に認知されてきているような気がします。
もちろん日本国内でも。


スイートロードにもここ数年、国産時計を見にいらしてる方が増えています。
その中で若い世代の国産時計ファンが増えているのが目立ちます。

特に人気なのが、やはりというべきか
『グランドセイコー』です。

グランドセイコーは今なおセイコーがこだわりを持って作り続けるフラッグシップモデル。
セイコーは世界でも稀な、真の意味でのマニュファクチュールです。
そのセイコーが作るフラッグシップモデルの源流にいま注目が集まっています。

その歴史や背景を見ていくと、
時計のそのものの魅力だけでなく当時のセイコーや日本人のスピリットまで見えてきて、
なんだか誇らしい気持ちになってきます。


というわけで、グランドセイコーのそんな話を少しずつ紹介していきたいと思います。
明日から毎日更新していきますので、しばらくの間お付き合いいただけましたら幸いです。


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以下、目次としておいておきます。
それぞれにリンクを貼っておきますのでご活用ください。


グランドセイコー物語
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GSの始まり 1stモデル
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実用のグランドセイコー 2ndモデル
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クロノメーターとグランドセイコー
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手巻ロービートの傑作ムーブ 44GS
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GS初の自動巻 62GS
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自動巻ハイビート 61GS
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手巻ハイビート 45GS
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究極の精度 V.F.A.
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一つの区切り 56GS 
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以下、掲載予定

伝説 天クロ
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こんばんは、タドコロです。


グランドセイコーは「実用時計の最高峰」をコンセプトに作られており
高精度・視認性の高さ・耐久性を兼ね備えたセイコーが誇る高級時計です。

腕時計の本質を追求したその姿勢は実に「日本らしい」時計だと言えます。
その実用性の高さと外装仕上げの丁寧さから、世界でも広く認知されています。

そのグランドセイコーはどのようにして生まれたのでしょうか。


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高度経済成長期に突入した1950年代半ば。
日本は戦後の荒廃から驚異的な勢いで復興していきました。

セイコーも然りで、1955年(昭和30年)には戦前と同様の生産力に回復し、
月に12万本もの時計を生産するようになりました。




1956年(昭和31年)6月10日【時の記念日】
グランドセイコーの始祖とも言える「マーベル」が誕生します。
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それまでの「スーパー」や「ユニーク」などのムーブメントよりも大型化されたマーベルは
高精度かつ薄型化を実現し、品質の良さとデザインの良さで爆発的人気を博しました。





さらに1958年(昭和33年)にはマーベルの高級機「ロードマーベル」を発売します。
見るからに仕上げの丁寧さが違いますね。
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この年セイコーはロードマーベルだけでも月産12万本という脅威的な生産を行っており、
いつの間にやら世界最大の腕時計工場となっていました。





そして1959年(昭和34年)にはグランドセイコーの前身「クラウン」が誕生します。
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マーベルをベースに設計されており、パッと見のレイアウトはあまり変わっていませんが
マーベル時代に培ったノウハウから、各所で細かな改善が施されています。

中級機という位置付けがされていますが、その完成度は非常に高く
いよいよ世界と張り合えるムーブメントを量産できる技術と体制が整いました。




そして時代は日本が本格的に世界へと進出し始める1960年代。




その始まりの年である1960年(昭和35年)に
満を持してグランドセイコーが発売されるのです。
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セイコーが明らかに「世界」を意識して作ったこの時計。
スイスB.O.クロノメーターの優秀級と匹敵する精度を実現しました。

後に1stモデルと呼ばれることになるこの時計ですが、
詳しいことはまた明日のお話に。


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グランドセイコーは、日本全土が高度経済成長に活気づき、
世界へと目を向け始めた頃に作られたセイコーの渾身作でした。

それはひょっとしたら当時の日本人の「希望」だったのかもしれません。
日本も世界に負けてない。日本もやれるんだ。と。

そんな風に考えてみると、
なんだか胸が高鳴ってくる感じがするのは私だけでしょうか。


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こんばんは、タドコロです。

1960年(昭和35年)、グランドセイコーは発売されました。

「国内最高級から世界最高級へ」を目指し作られたこの時計は
高精度・実用性・高級感を合わせもっています。

その最大のセールスポイントは
「スイスの優秀級規格クロノメーター」
と同様の厳しい検査基準をクリアしているというものでした。
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通常の「クロノメーター合格規格(−3秒〜+12秒)」でも充分厳しいのに
敢えてより厳しい「優秀級規格クロノメーター(−1秒〜+10秒)」と同様の精度
にターゲットを定めているのがポイントです。

これは明らかに『世界』を意識しています。





実はセイコーのこの動きには布石があります。

1948年(昭和23年)から始まった「国産時計品質比較審査会(時計コンクール)」

このコンクールは国産時計の技術向上を目的としており、
そのために目標となる舶来の時計も審査の対象に加えられていました。

回数を重ねて行く中で、セイコーは舶来の時計にひけをとらない優秀な成績を
安定して収めるようになっていきました。

それによりセイコーは一つの確信を持ち始めます。
「ついに日本の時計の品質が世界水準に達した」ということです。

こういった流れからセイコーは世界に目を向け始めていたのです。






1960年頃は貿易も盛んになり始め、時計に限らず
『舶来品=高級品。国産品=実用品』という図式が
現在よりも如実に成り立っていた時代でした。

「今は国産品を使っているけれど、いつかは舶来の高級品を買いたい」

そういう風潮を打破するには、世界でも認められる高級品を作らなければなりません。
そのためには「舶来品をも凌駕する品質」であることを証明する必要がありました。

そのためにセイコーは優秀級クロノメーターにこだわったのだと思います。
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そして自分たちの品質を目に見えるようにするために
歩度証明書がグランドセイコー1本1本に対して発行されました。
この試みは国内で初めてのものでした。



その後グランドセイコーは数々のバリエーションを生み出していきますが、
この「1stモデル」こそがグランドセイコーの源流であり本質なのであります。


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グランドセイコー(1stモデル)
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Cal.3180  25石  手巻  18000振動(5振動)  
クラウンをベースに作られたムーブメントです。
仕上げの美しさと精度を追求するうえで加えられた改良が施されています。
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時刻合わせの際に便利な秒針規正装置(ハック機能)が付いたことと
繊細な調整が可能なように微動緩急針が付いています。




1stモデルは12時位置の「GRAND SEIKO」の表記の仕方で3つに分類されます。

最初期:プリント
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前期 :彫り文字
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後期 :アップライト
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長短針は初期が山型で、後期は平型です。




1960年発売。
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14金総張りモデルで当時の定価が25000円でした。
大卒初任給が13000円位なので、当時の国産時計として
いかに高級品だったかということが分かります。




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こんにちは、タドコロです。

1stモデルの発売から4年経った1964年に
グランドセイコーの2ndモデルが発売されました。

「グランドセイコー セルフデーター 35石」という名称です。
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機能上の変更点は、日付カレンダーが付いたことです。

2ndモデルに搭載されたムーブメントCal.430は
1stモデルのCal.3180にカレンダー機構が追加されたものです。

それに伴い石数が35石に増えました

精度面では1stモデルと同様に
「優秀級クロノメーター」と同等の検査基準をクリアしています。






1stモデルから2ndモデルの変更点の意義は
実用性・外装面(耐久性)に表れていると思います。

まず目が行くのが太くなったラグ足です。
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1stモデルのラグに比べ1.5mmほどラグ足が太くなりました。
これによりケース径が35mmから37mmへ大型化されています。

ケース素材にステンレスが採用されたことからも、
ケースの耐久性を高めようとしたことが推測されます。

さらに裏蓋がねじ込み式に変更され50m防水となり、より実用性が高まりました。
また当然ですが、カレンダーが付いたことで利便性が増しました。
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ドレスウォッチとしての完成美を持つ1stモデルに比べて実用性が高く、
より多くのユーザーへ向けて作られたことは想像に難くありません。

当時の販売額がステンレスケースで27000円(大卒初任給21000円位)と、
1stモデルに比べて買い易い値段に設定されていることもその裏付けの一つです。



以上のように実用性・耐久性が高まったことで、
「実用時計の最高峰」を目指すグランドセイコーの礎が完成したのが、
この2ndモデルだということが言えます。


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2ndモデル


細々した例外はありますが、大きく分けると3つのモデルに分けられます。


Cal.430(Ref.43999)

「グランドセイコー セルフデーター」初期モデルです。 
主にSDダイヤルやADダイヤルの植字表記が入っています。
メダリオンはライオンマークです。
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Cal.5722A (Ref.5722)
「グランドセイコー セルフデーター」
Cal.430(Ref.43999)とほとんど変わりません。
途中からダイヤルに植字表記が表記されなくなり始めます。
メダリオンはライオンマークです。
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Cal.5722B (Ref.5722)
このモデルから「57グランドセイコー カレンダー」へ名称が変わりました。
「chronometer」表記がなくなり「GS」表記へと変更されています。
ムーブメントが改良され、5振動→5.5振動となった事でより安定した高精度を実現します。
微動緩急針がレバー式からネジ式に変わり、より繊細な調整が可能となりました。
メダリオンはGSマークです。
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DSC00330
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ケース・ダイヤル・ムーブメントの組み合わせが複雑で
一概に「こう」と言えないのが2ndモデルの難しさですが、
私が非常に重要視するポイントがダイヤルです。

ダイヤルに「Chronometer」の表記が有るか無いか。

言葉にするとたったこれだけのことですが、
そこにはセイコーのロマンが隠されていたりします。

明日はそんなお話をしてみたいと思います。


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こんばんは、タドコロです。

昨日お話ししましたが、グランドセイコー2ndモデルの文字盤には
『chronometer』表記が入っているものと入っていないものが存在します。

後期モデルである4722B以降の文字盤から
『chronometer』表記が消えて、代わりに『GS』表記へと変更されました。
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『クロノメーター』の称号にこだわっていたグランドセイコーが
なぜ途中から表記をやめてしまったのか。

それには理由があります。


:::::::::::::::::::::::::::::::::


1966年頃、セイコーはクロノメーター協会から
「公式に検定を受けていない時計にクロノメーターの表記をいれてはいけない」
という旨の注意を受けました。

なるほど。

よくよく見ると説明書にも
「優秀級クロノメーターと同一の検査基準をクリアした云々〜」
と書かれています。
DSC00344
そうです。

グランドセイコーは公式にクロノメーター検定を受けていた訳ではなく、
自分たちでクロノメーターの検査をしていたのです。

まぁ当時の日本人、ましてや職人集団のセイコーですから
キッチリと厳密な検査を行っていたことは疑うまでもなく間違いないでしょう。

当時の日本には公式のクロノメーター検定機関がなかったので
セイコーサイドからしたら、自分たちで検査を行うことは現実的に考えると
仕方ないことだったと思います。

しかし道理としては
クロノメーター協会の言う事はごもっともであります。

そして、セイコーは「chronometer」表記を廃止することに決めました。


しかしそのまま引き下がらなかったのが、セイコーの凄いところです。


なんと、セイコーは「優秀級クロノメーター(−1 〜 +10秒)」よりも厳しい
「GS規格(−3 〜 +6秒)」というものを自らに課しました。

それはグランドセイコーが実質的に「クロノメーターを超えた」ことを意味します。

世界的権威のクロノメーター協会からのクレームに萎縮するのではなく、
むしろそれをバネに打ち破ってしまうなんて・・・

なんて痛快な話でしょう!!
日本人の誇りです!!



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こうしてグランドセイコーには『chronometer』ではなく
『GS』マークが記載されるようになり、
GSブランドはより強いものとなっていきました。

とんでもなく高精度の時計、それを量産できる技術力。

セイコーのマニュファクチュールブランドとしての実力は
スイス時計産業にとって脅威だったに違いありません。

そして、この出来事とは別にもう一つ
スイス時計産業を震撼させる出来事が起こるのですが、それはまた別のお話・・・




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